猫ちゃんの心臓病について、動物病院ではどんな治療をするの?獣医師が解説します!

こんなお悩みありませんか?

✅ 猫ちゃんの心臓が悪いと診断されてしまった。
✅ 心臓病の種類ってどんなのがあるの?
✅ 猫ちゃんの心臓病に、何かおうちでできることはある?

この記事をよむとこうなれます

✅ 猫の心臓病の種類と原因を知ることができます。
✅ 猫の心臓病の治療で飲ませるお薬の種類と効果がわかります。
✅ 猫の心臓病の治療中に、おうちでケアする方法がわかります。

目次

 猫の心臓病ってどんな病気?何があるの?

猫の心臓病にはいくつかの種類があります。猫ちゃんの健康に大きな影響を与えることがあります。ここで代表的なものを説明します。 

猫ちゃんの心臓病について、どんな治療をするの?獣医師が解説します!1

肥大型心筋症

肥大型心筋症は、心臓の壁が普通よりも厚くなってしまう病気です。

心臓の壁が厚くなると、心臓の中の空間が狭くなってしまいます。この病気は犬より猫に多く見られます。特に、メインクーンやアメリカン・ショートヘアといった猫の種類では、家族の中でよく見られることがあります。

拡張型心筋症


拡張型心筋症は、心臓の筋肉が弱くなってしまう病気です。この病気で心臓は大きくなるけれど、血液をうまく送り出す力が弱まってしまいます。この病気は特に大きな犬に多く見られ、猫では昔はよくありましたが、最近はタウリン不足で起こることがわかってから、少なくなっています。

心筋症が起こる原因としては、遺伝的な要因が大きいと考えられていて、特定の犬種や猫種に多く見られます。また、栄養素の不足やウイルスによる心臓の病気も関係しているとされています。

この病気になると、動物は運動するのが苦手になったり、呼吸が苦しくなることがあります。胸やお腹に水が溜まることもあって、それが原因でさらに呼吸が難しくなることがあります。また、血の塊ができやすくなり、足が動かなくなることもあります。

猫ちゃんの心臓病について、どんな治療をするの?獣医師が解説します!2

拘束型心筋症

拘束型心筋症というのは、小動物では猫だけがかかる特別な心臓の病気です。この病気で心臓の一部が固くなってしまい、心臓が血液を体中に送るのが難しくなります。

普通、心臓はポンプのように働いて血液を体中に送り出すけれど、この病気になると心臓が血液を受け取るときにうまく広がらなくなります。これが原因で、心臓が血液を十分に送り出せなくなって、猫ちゃんが体調を崩すことがあります。

拘束型心筋症の原因はまだよくわかっていませんが、心臓の内側にある膜が炎症を起こし、その後固くなることが関係していると考えられています。この病気になると、猫は心不全のような症状を見せることがあるし、血液の固まり(血栓)ができやすくなって、急に具合が悪くなることもあります。

猫の心臓病の原因

猫の心臓病にかかりやすい品種はあるの?

例えば、肥大型心筋症は、メインクーンやアメリカン・ショートヘアといった猫の種類では、よく見られることがあります。拡張型心筋症では、シャム、バーミーズがあげられます。

原因としては、遺伝が大きく関わっている場合が多いですが、それ以外にも心の拡張がうまくいかなくなることが挙げられます。これによって心室からの血液の流れが悪くなって、血栓ができやすくなります。

猫の心臓病の診断

猫の心臓病を診断するためには、主に心エコー検査が使われます。
心エコー検査とは、超音波を使って心臓の動きや形を詳しく見る方法です。

この検査で、肥大型心筋症では、心室の壁が厚くなっているか、心室の中の空間が狭くなっていないかをチェックします。

拡張型心筋症では、心臓がどれだけ拡大しているかや、心臓の働きがどれだけ低下しているかを調べます。

肥大型心筋症と拘束型心筋症の区別はつけづらいのですが、左心室の肥大は見られないものの、左心房が異常に拡大している場合に拘束型心筋症を疑うことができます。確定診断のためには、病理検査が必要になることがあります。

心エコー検査に加えて、X線検査を行うこともあります。X線検査では、心臓の大きさや形、肺に水が溜まっていないかなどを調べることができます。

これらの検査を通じて、獣医さんは猫ちゃんの心臓の状態を詳しく把握して、正確な診断を下すことができます。診断後は適切な診療方針を飼い主さんと相談しながら決めていくことになります。

 猫の心臓の雑音レベル

じょにお

獣医さんに「心臓の雑音あるね〜。レベル⚪️だよ」っていうのは、これ!

  • 第Ⅰ度 最も微弱な雑音で、注意深い聴診でのみ聴き得る
  • 第Ⅱ度 聴診器をあてた途端に聴きとれるが弱い雑音。
  • 第Ⅲ度 中程度の雑音で明確に聴診できる雑音。
  • 第Ⅳ度 中程度の雑音で明確に聴診できる雑音、スリルを触知できる。
  • 第Ⅴ度 聴診器で聴き得る最も強大な雑音であるが、聴診器を胸壁から話すと聴取できない雑音。
  • 第Ⅵ度 聴診器なしで聴き得る雑音
獣医師 福井利恵

早期発見してもらうために、定期的な検診を受けるようにしてくださいね。

猫の心筋症のステージ分類

猫の心臓病を理解するために、ステージと呼ばれる分類方法があります。これは、猫の心臓病の状態をグループ分けして、どのくらい病気が進んでいるかを知るための方法です。

  • ステージA: まだ心臓病の症状はないけど、将来心臓病になりやすい猫です。
  • ステージB: 心臓病があるけれども、まだ具体的な病気の症状が出ていない猫です。このステージはさらに二つに分かれています。
    • ステージB1: すぐに心臓の問題が悪化する可能性が低い猫。
    • ステージB2: 心臓の問題がすぐに悪化する可能性が高い猫。
  • ステージC: 心臓病の症状が現れ、治療が必要な猫です。治療で症状が良くなっても、このステージに分類されます。
  • ステージD: 治療しても心臓病の症状が改善しない猫です。

猫の心臓の大きさや、心臓がどれだけうまく働いているかなども、どのステージに分類するかを決めるのに使います。これにより、獣医さんは猫の状態に合った最適な治療を選ぶことができます。

(アメリカ心臓協会(AHA)とアメリカ獣医内科学会(ACVIM)の心臓病ステージングシステムを参考に作成)

猫の心臓病の治療

  

獣医師 福井利恵

肥大型心筋症の治療は、症状を和らげたり、病気の進行を遅らせることが主な目的だよ。

じょにお

完全に治すことは難しいけど、治療でコントロールしながら猫ちゃんの生活の質を保つことができるわん。

 薬物治療:

  • β遮断薬: 心臓の負担を減らすために使われることが多いです。心臓の拍動をゆっくりさせて、心臓が必要以上に働きすぎるのを防ぎます。
  • カルシウムチャネル拮抗薬: 心臓の筋肉の収縮を和らげる効果がある薬で、心臓の働きを楽にしてくれます。
  • 利尿剤: 心臓の機能が低下して体に水が溜まりやすくなった場合に使われることがあるよ。余分な水分を体外に出して、心臓の負担を減らすんだ。

食事管理:

  • 塩分を控えめにした特別な食事が推奨されることがあります。これは塩分が多いと体に水が溜まりやすくなり、心臓に負担がかかるからです。

定期的な検査:

獣医師 福井利恵

心エコー検査やX線検査を定期的に行って、心臓の状態をチェックすることが大事です。治療の効果を評価したり、必要に応じて治療計画を調整するためです。

じょにお

これらの治療を通じて、猫ちゃんがより快適に過ごせるようにサポートすることが目標です。獣医さんとしっかり相談しながら、最適なケアを行っていくことが大切です。

猫が心臓病にかかったらその後はどうなるの?予後

肥大型心筋症は治療が難しい病気で、完全に治すことはできません。ただ、適切な治療とケアによって、猫ちゃんの生活の質を保ち、生命を延ばすことは可能です。

予後は、病気が発見された時の猫ちゃんの状態や、心筋症の進行度によって異なります。早期に発見して適切な治療を始めることができれば、症状の進行を遅らせることができます。進行が遅い場合は、数年間は安定した生活を送ることが可能ですが、急激に進行する場合もあるから注意が必要です。

定期的な獣医師とのチェックは、猫ちゃんの状態をモニターし続けるためにとても重要です。心筋症が進行すると、心不全や突然の血栓症などのリスクが高まるため、猫ちゃんの体調変化に敏感になる必要があります。

最終的には、猫ちゃんが快適で幸せな日々を過ごせるように、獣医師としっかり連携を取りながらケアを進めていくことが大切です。

猫の心臓病の予防法

遺伝的な要因もあるものの、肥満を予防することで、心臓への負担を減らすことができます。

なぜなら、肥満は猫の全体的な健康に悪影響を及ぼし、特に心臓に負担をかけます。

肥満の猫は、心臓が体全体に血液を送り出すためにより多くの労力を必要とします。心臓が血液を循環させるために、より多くの力が求められるためです。また、
肥満は高血圧のリスクをも高めるため、心臓病にかかりやすくなります。

さらに、肥満は体の代謝にも影響を与え、糖尿病のリスクを増大させます。

ですから、猫の体重管理をしっかりと行うことは、心臓病を含む多くの健康問題を予防する上でとても重要です。定期的な運動と適切な食事が、猫の健康を維持するために役立ちます。

じょにお

やっぱり太り過ぎは百害あって・・・だね!

獣医師 福井利恵

太り過ぎだと、心臓病にもかかりやすくなるのよ。

猫の肥満は、糖尿病のリスクも高まり、さらに糖尿病は、心臓病のリスクを上げる要素です。

アニマルレイキで体内循環をスムーズになるのを助け、猫の心筋症の重症化を防ごう

アニマルレイキは、猫ちゃんの自己治癒力をサポートし、心身のストレスを軽減することに役立ちます。病気や健康問題を抱えるペットにとって、アニマルレイキはリラックスを促し、全体的なウェルビーイングを高める効果が期待できます​​。

さらに、アニマルレイキはペットの自己治癒力を高めることができ、これにより病気や症状の改善が見込まれます。これは、心臓病などの慢性的な病状において特に重要であり、治療と並行してレイキを取り入れることで、ペットの心身のバランスを整え、穏やかな状態を保つのに役立ちます​​。

アニマルレイキの猫ちゃんの心臓病に対してのメリット

  1. ストレスの軽減:

    アニマルレイキはリラクゼーションを促進し、猫ちゃんのストレスや不安を軽減するのに役立ちます。心臓病を持つ猫ちゃんはストレスに敏感で、ストレスが増えると心臓に余計な負担がかかることがあります。レイキによる癒しのエネルギーがこれを和らげ、より落ち着かせる効果が期待できます。
  2. 心身のバランスの改善:

    アニマルレイキは心身のバランスを整えるのに役立ちます。このホリスティックなアプローチは、身体だけでなく、感情面にも働きかけるため、猫ちゃん全体の調和と健康の向上に寄与します。
  3. 全体的な幸福感の向上:

    アニマルレイキは猫ちゃんに安心感を与え、より幸福感を感じさせることができます。病気と戦っている猫ちゃんにとって、精神的なサポートは非常に重要です。

  4. エネルギーフローの改善:

    アニマルレイキは体内のエネルギーフローを改善し、ブロックされているエネルギーを解放するのに役立ちます。エネルギーの流れがスムーズになると、体内の自己治癒力が活性化し、健康の向上につながることがあります。

アニマルレイキは猫ちゃんの心臓病の医療的治療に代わるものではありませんが、治療を補完し、猫ちゃんの全体的なウェルビーイングをサポートする手段として非常に有効です。それにより、猫ちゃんがより快適で平和な日々を送る手助けをすることができます。猫ちゃんが心地良さそうにしていると、飼い主さんも幸せですよね。

アニマルレイキは動物医療の治療に代わるものではありませんが、猫ちゃんの心臓病管理において、補助的な役割を果たし、猫ちゃんがより快適に過ごせるようサポートするツールになります。

まとめ

猫の心臓病には主に、心筋症が多く、原因は遺伝や高血圧などになります。
治療による完全な治癒は難しいですが、投薬や食事などにより、心臓への負荷を軽減し、猫ちゃんを元気に保つことができます。

今すぐ、できることをして、心臓病の予防や進行を防ごう。

猫ちゃんの寿命は、人間の四倍。
1日も早くアニマルレイキについて知り、実践をすることで、猫ちゃんの健康に過ごせる日々が長くなります。

アニマルレイキがあれば、リラックスを通して心臓への負担を軽減し、自然治癒力を高めることができます。

猫ちゃんへのアニマルレイキで、猫ちゃんのストレス軽減、症状の緩和、延命の体験を多数いただいて喜んでいただいています。

猫ちゃんの心臓病について、どんな治療をするの?獣医師が解説します!3

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参考文献:
獣医内科学 文英堂出版
ACVIM consensus statement guidelines for the classification, diagnosis, and management of cardiomyopathies in cats

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この記事を書いた人

こんにちは。
獣医師の福井利恵です。

私には夢があります。

「動物と人が互いの幸せを思い合う最高の関係」

を世界に教え、世界を変えることです。

私は獣医師として
畜産や動物病院で
働いていましたが、

治療は抗生物質などを
使っての対症療法で、根本的に治らないことに
ジレンマを感じていました。



そこで、アニマルレイキ®を開発しました。

動物病院でのアニマルレイキ®️での手当て治療

アニマルレイキ®は、
動物の健康と幸福を
促進するための
ホリスティックな療法で、

自然治癒力を高め
心身を深い癒しへと導き、
自然と調和し、
 
本来の自分らしさを
取り戻すことができます。


アニマルレイキで癒されるジョニーとぽち

私は動物の病気の原因は、
飼い主さんにかかっていることを知り、

病気は動物からの究極の
愛のメッセージだった
と知りました。

私はこのことを
実際の原因療法として確立し、

世界に伝えてペットと飼い主さんの
双方に幸せになってほしいです。

アニマルレイキ®を通して、
20歳を目指す飼い主さんと
ペットのお役に立ちます。


愛犬ジョニー(当時20歳)と 

私の愛犬ジョニーは先日お別れしましたが、
21歳2ヶ月の大往生でした。

私とジョニーは
お互いの幸せを思い合うことで、
ジョニーが
「もっともっと長生きしたい!」

そう言ってくれたのです。 

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