✅ 愛犬が糖尿病と診断されてしまった
✅ 愛犬が急に水をたくさん飲むようになったーもしかして糖尿病?
✅ 愛犬のインスリン治療ってどうやるの?
✅ 犬の糖尿病って治るの?
✅ 犬の糖尿病はどうやって治療する?
✅ 愛犬の糖尿病について知ることができます
✅ 愛犬の糖尿病の予防方法を知り、実践できる
✅ 愛犬のインスリン治療について理解を深めることができます
犬の糖尿病とは?
膵臓からはインスリンと呼ばれるホルモンが分泌されています。このホルモンは犬の体全体に働いて、体の細胞が頭を吸収したり、肝臓が脂肪やタンパク質を蓄えるのを助けています。糖尿病は、インスリンというホルモンが何らかの理由で足りなくなり、細胞が糖を吸収しにくくなることで、体に様々な不調が現れる病気です。
犬の糖尿病の分類
犬の糖尿病:インスリン抵抗性
インスリン抵抗性の糖尿病
ホルモン影響:発情後や妊娠時、他の内分泌疾患(クッシング症候群、先端巨大症)に伴う。
医原性:グルココルチコイド製剤やプロジェステロン製剤の使用による。
肥満:インスリン抵抗性を引き起こすが、犬の糖尿病の主因ではない。
犬の糖尿病の種類:インスリン欠乏性
先天性:膵β細胞の低形成またはアビオトロフィ(萎縮)。
膵臓の疾患:膵炎などによりβ細胞が減少。
免疫介在性:免疫システムがβ細胞を攻撃して破壊。
特発性:原因が不明でβ細胞が減少。
人と犬の糖尿病の違い
人と犬の糖尿病の違いについて、わかりやすく説明しますね。
人の糖尿病
人間の糖尿病は大きく1型と2型に分けられます。特に多いのは2型で、糖尿病の患者さんの90%以上がこのタイプです。2型糖尿病は、主に生活習慣や遺伝的な要因が関係しています。つまり、不健康な食生活や運動不足、家族に糖尿病の人がいると、2型糖尿病になりやすいんです。
1型糖尿病は、自己免疫によって膵臓のβ細胞が破壊され、インスリンが全く出なくなる病気です。これは主に若い人に多く見られます。
人と犬の糖尿病は、わかりやすくいうと、分類の方法が違うのです。
人の場合、糖尿病は病因、つまり原因に基づいて分類されます。例えば、1型は自己免疫が原因、
2型は生活習慣や遺伝的要因が原因です。
犬の糖尿病
一方、犬の糖尿病は少し違います。犬の場合、インスリン欠乏型とインスリン抵抗性型の2つに分けられます。中高年の犬には特にインスリン欠乏型が多く見られます。これは膵臓がインスリンを十分に作れなくなるタイプです。
インスリン抵抗性型の糖尿病は、特定のホルモンや薬物の影響でインスリンが効きにくくなることで発症します。例えば、発情後期や妊娠時、クッシング症候群などの内分泌疾患、あるいは特定の薬物の使用が原因です。肥満も一因ですが、犬の糖尿病では主な原因とまでは言えません。
犬の糖尿病は、
・インスリンの分泌不足
・インスリン抵抗性
によって分類されるんだわん。
犬の糖尿病は原因よりも、インスリンが十分に作られていないのか、またはインスリンが効きにくいのかという観点から分類されるんだわん。
人と犬の糖尿病の原因の違いは?
人の2型糖尿病は主に生活習慣病です。食べ過ぎや運動不足などの不健康な生活習慣が大きな原因となります。
犬のインスリン抵抗性糖尿病は、特定のホルモンや薬物の影響が大きいんだわん。
ホルモンの変動や特定の薬物がインスリンの効果を阻害することで発症します。
人と犬の糖尿病はどちらも早期発見と適切な治療が大切です。
太り過ぎの犬にも糖尿病は多いように感じるわん。
人もわんちゃんも毎日の食事管理が関係しているのは間違いないので、食事のコントロールでがとても大事になってきます。
犬の糖尿病の症状
犬の糖尿病の症状
犬の糖尿病の症状は、「よく水を飲み、たくさんおしっこをする」が特徴的です。その他、様々な不調が起きてきます。
一般的な症状
- 多飲多尿:大量に水を飲み、大量におしっこをします。
- 体重減少:たくさん食べているのに体重が減ってしまいます。
- お腹が大きくなる:肝臓がふくらむためです。
- 白内障:症状が進むと進んできます。
進行してくると、白内障や食欲不振、衰弱、糖尿病性ケトアシドーシスによる下痢嘔吐などが起こります。
「糖尿病性ケトアシドーシス」とは
糖尿病性ケトアシドーシスは、糖尿病が悪化した状態で、インスリン不足によって体が脂肪を分解しすぎて、ケトン体という物質が増えすぎる病気です。
原因は、糖尿病を放置したり、投与するインスリンの量が足りない状態が続いた時です。
糖尿病性ケトアシドーシスの症状:
- 食欲不振
- 元気消失
- 衰弱
- 嘔吐
- 下痢
治療:早期発見が重要です。DKAが疑われる場合は、すぐに動物病院での治療が必要です。
- インスリン療法
- 点滴
- 電解質補正
犬の糖尿病の原因
インスリン欠乏型の原因
- 中高年の犬で多く見られます。若い犬ではオスと雌の発生率はほぼ同じで、高齢になると雌の発生率が4.5倍も高くなります。
- 膵臓のβ細胞が壊れてインスリンが作れなくなることで発症します。
インスリン抵抗性型の原因
- インスリンが効きにくくなることで発症するのが特徴です。
- 長期間インスリン抵抗性が続くと、膵臓のインスリン分泌能が低下し、インスリン欠乏型に移行することがあります。
- 主な原因は、内因性や外因性のホルモン(グルココルチコイド、プロゲステロン、成長ホルモン)によるものです。
- 高齢のメス犬多く、発情期になることが多いです。
- 肥満が主なリスク要因とは明確には証明されていませんが、一般的に食事管理が行き届いていない犬が糖尿病になるケースが多いです。
まれにですが、若い犬の場合
- 先天性のβ細胞の低形成や発育不良によって発症することがあります。
糖尿病にかかりやすい犬種は?
小型犬ではダックスフント、プードル、テリア
大型犬 ゴールデン・レトリーバー、ジャーマン・シェパード
犬の糖尿病の治療法
犬の糖尿病の治療
犬の糖尿病の治療は、主に長期的な血糖値の管理を目的としています。食事管理と運動をベースに、インスリン療法が二つの大きな柱になります。ここでは、その主な治療方法についてわかりやすく説明します。
犬の糖尿病の治療の目的
犬の糖尿病の治療の目的は、
・血糖値をコントロールする。
・糖尿病による症状や合併症を防ぐ。
・愛犬のクオリティ・オブライフを向上させる。
目的を軸にぶれないように
毎日を楽しく過ごすのがだいじだわん。
糖尿病治療はインスリン注射、食事管理、運動、補助薬物療法などを組み合わせて行います。飼い主の積極的な関与が大切になってきます。
食事療法
糖尿病の犬には、食事管理が重要です。
- 食物繊維を強化:食物繊維の多く入っている糖尿病用の特別なフードを与えます。食物繊維は、小腸での糖の吸収を遅らせるため、食後の血糖値の急上昇を防ぐためです。
- 食事の量:1日に60~80 kcal/kgを目安に食事を与えます。肥満犬には少なめ、痩せた犬には多めにします。
- 市販のドッグフードの選び方:特に半生タイプのドッグフードは糖類やでんぷんを多くものは避けましょう。
インスリン治療
糖尿病の犬はほとんどの場合インスリン治療が必要です。
- なぜなら、糖尿病の犬のほとんどは膵臓でインスリンを作ることができないため、インスリン注射が必要です。
- 目標:血糖値を80~180 mg/dLの範囲にコントロールすることです。
- 投与量:犬によって個体差があります。肥満の犬は少なく、やせている犬は多めに、など犬ごとに適切な量を見つける必要があります。
食事管理はとても大切なので、獣医さんと相談をして、フードの種類・量と時間を決め、毎日同じ時間に同じ量をあげるようにしてください。
インスリン療法の手順
インスリン投与は以下のとおり行います。
- インスリンの選択:国内で販売されているインスリンは速効型、中間型、持続型などがあります。初めは中間型インスリンがよく使われます。
- 食事とインスリンのタイミング:1日2回、決まった時間に食事を与え、その直後にインスリンを注射します。
- 血糖曲線の作成:インスリンの種類と投与量を決めるために、血糖値を一定の間隔で測定して曲線を作ります。最初は0.2~0.3単位/kgのインスリンを注射し、3時間、6時間、9時間、12時間後の血糖値を測定します。
犬の血糖測定
犬の血糖値を測定する方法は次の通りです:
- 定期的な測定:自宅で尿糖検査を行い、陰性~弱陽性を目標にします。
- 動物病院での検診:1週間~数週間ごとに動物病院で血糖値を測定し、インスリン量を調整します。血中の糖化アルブミンや糖化ヘモグロビン(HbA1c)を測定すると、数週間~2ヶ月程度の血糖コントロールの良し悪しを判断できます。
輸液治療
糖尿病の犬に対する輸液治療は、特に緊急時に重要です:
- 糖尿病性ケトアシドーシス:この状態に陥った場合、即座に輸液治療が必要です。
- 輸液の役割:体内の電解質バランスを整え、脱水状態を改善します。
- インスリンとの併用:輸液治療と共にインスリンを投与して血糖値を正常範囲に戻します。
おうちで飼い主さんがすること:在宅治療
- 家では、飼い主さんがインスリン注射や低血糖時の対応を行います。
- 尿糖とケトン体が出ているかをスティック検査を行い、チェックします。
- 定期的な検診:動物病院にて血糖値の確認とインスリン量の調整を行います。家での血糖値のコントロールがうまくいっているかどうかを判断し、獣医さんと相談しながらインスリンの量を変えていきます。
血糖値の管理
- 目標値:血糖値を80~180mg/dLの範囲に保ちます。
- 低血糖の対応:濃いブドウ糖液(シロップやはちみつ、砂糖水)を与え、インスリン量を調整します。
これらの治療法を組み合わせることで、糖尿病の犬の健康を維持し、生活の質を向上させることができます。
運動 適度な運動:
毎日、規則正しい運動をさせましょう。目的は、筋肉のインスリン感受性を保つことです。ただし、激しい運動は低血糖の危険があるため注意が必要です。
避妊手術
雌犬の場合、発情後期や発情休止期にインスリン抵抗性が高まるため、避妊手術を行うことがあります。
補助的な薬物療法
必要に応じて、補助的にお薬を使うことがあります。
a-グルコシダーゼ阻害薬:小腸での糖分解を遅らせ、食後の高血糖を防ぎます。
経口血糖降下剤:ヒトの糖尿病で使われる薬は、犬にはほとんど効果がないため、使用されません。
犬の糖尿病の主な治療方法の基本は、食事、インスリン投与と適切な運動です。その他、補助的に治療を足すことがあります。
脂質代謝の治療
糖尿病の裏に、脂質代謝の問題がかくれていることがあります。必要に応じて、他の疾病をコントロールすることも行います。
注意したいこと:合併症のリスク
糖尿病の犬には、いくつかの合併症のリスクがあります。これらの合併症に注意することで、犬の健康を守りやすくなります。
1. 白内障
- 症状:目が白く濁り、視力が低下します。
- 対策:血糖値を良好に管理することで、白内障の進行を遅らせることができます。
2. 糖尿病性ケトアシドーシス(DKA):インスリンが足りない状態が長引くと起こります。
- 症状:食欲不振、元気消失、嘔吐、下痢、衰弱などが見られます。
- 対策:早期発見が重要です。DKAが疑われる場合は、すぐに動物病院での治療が必要です。
3. 低血糖
- 症状:インスリンを与えすぎた場合に起こりやすいので注意!
震え、衰弱、無気力、けいれん、意識を失う、などが起こります。 - 対策:インスリンの投与量を適切に管理し、低血糖が起こってしまった時には濃いブドウ糖液を与えて対応します。(はちみつや濃い砂糖水でもOKです)
5. 肝疾患や膵炎
- 症状:食欲不振、嘔吐、黄疸、腹痛などが見られます。
- 対策:定期的な血液検査や画像診断で早期発見に努めます。
これらの合併症を防ぐためには、日常的な血糖値の管理、適切な食事、定期的な運動、そして定期的な獣医師の診察が重要です。飼い主として、愛犬の状態をよく観察し、異常があれば早めに対応することが大切です。
治療費はどのくらいかかる?
インスリン治療は、一般的に月2万円〜3万円程度かかります。
詳しくは、動物病院に問い合わせてみましょう。
犬の糖尿病での動物病院への通院の期間は?
インスリンによる血糖値コントロールを適切にすることで、愛犬を長生きさせることができます。他の腎不全などの合併症により、うまくコントロールができず、寿命が短くなることもあります。
インスリンコントロールができること=生きることができるので、生きている間はずっと治療が必要ということになります。
犬の糖尿病の予防法
愛犬が糖尿病にならないように、日々の食事や運動などの生活習慣がとても大事です。
1. 適切な食事管理
バランスの良い食事を心がけましょう。食事は、量よりも、カロリーが大事です。
量をたくさん食べたがる場合は、カロリーのほとんどない野菜、食物繊維で足してあげましょう。
食べたいだけあげ続けると、肥満の原因となり、糖尿病をはじめ様々な病気の原因となります。
わんちゃんがほしがるので、飼い主さんの気持ちが耐えられず、「かわいそう」となってごはんをおかわりさせたり、おやつを頻繁にあげてしまうことが、糖尿病のわんちゃんの飼い主さんには多いみたいなんだよね。。。
ぼくもたくさん食べたいわん。おやさいでも美味しければいいわん。
あげる量を決めるのは、飼い主さんの責任だわん。
僕たちはいくらでも食べちゃうわん。。。だって、ごはんを食べるのが大好きだわーん。
2. 規則的な運動
適度な運動を毎日行うことで、筋肉のインスリン感受性を保ち、血糖値のコントロールがしやすくなります。
3. 定期的な健康チェック
定期的に獣医師の診察を受け、血糖値や全体の健康状態をチェックします。早期発見と早期治療が糖尿病の進行を防ぎます。
5. ストレスの軽減
犬にストレスを過分に与えないよう、安定した生活環境を提供します。ストレスは血糖値に影響を与える可能性がありますし、たくさん食べたがる原因にもなります。
6. 体重管理
適切な体重を維持することで、糖尿病をはじめ他の疾患も予防することにつながります。
これらの予防策を実践することで、犬の糖尿病のリスクを減らし、健康を維持することができます。日々のケアが、愛犬の長く健康な生活をサポートします。
7. 雌犬の避妊は大事
雌犬の場合、発情後期や発情休止期にプロジェステロンが増加し、インスリン抵抗性が高まるため、避妊手術を行うことが有効です。
8. アニマルレイキで代謝を正常化する
愛をこめて優しくなでるだけの「アニマルレイキヒーリング」を使い、愛犬の糖尿病管理に役立てることができます。
アニマルレイキを糖尿病の管理をしやすくしよう
アニマルレイキは犬の糖尿病管理にいくつかのメリットがあるんだわん。以下にそのポイントを簡単に説明するね。
1. ストレス軽減
糖尿病の犬はストレスを感じやすいんだけど、レイキはリラックス効果があって、ストレスを和らげるのに役立つんだわん。ストレスが軽減されると、血糖値の安定にも繋がるんだよ。
2. 自然治癒力の向上
レイキは体の自然治癒力を高める効果があるんだわん。これによって、糖尿病による体のダメージを少しでも修復しやすくなるんだ。
3. 痛みの緩和
糖尿病の合併症である神経障害や関節痛を持つ犬に対して、レイキは痛みの緩和に役立つことがあるんだわん。痛みが軽減されると、犬の生活の質も向上するよ。
4. エネルギーバランスの調整
アニマルレイキはエネルギーの流れを整えることで、体全体のバランスを取るのを助けるんだわん。これにより、犬の体調全般が良くなり、糖尿病管理もスムーズになることがあるよ。
具体例
例えば、レイキを受けた犬の中には、食欲が改善されたり、活動的になったりする子もいるんだ。そうすると、日常の運動量が増えて、血糖値のコントロールがしやすくなるんだわん。
れんくん
食事管理とアニマルレイキでとっても元気にすごしています。
⇒アニマルレイキをしていて、ペットの気になる症状がなくなっているのに
気づきました。疾患はあるものの今は特に症状が良くなっていると思います。
愛犬の未来のために
アニマルレイキを定期的に取り入れることで、犬の糖尿病管理がより効果的になる可能性があります。さらに、レイキは副作用がないから、安心して続けられるのも大きなメリットです。
もし詳しい情報が欲しいなら、アニマルレイキ協会のウェブサイトやセミナーも参考にしてみてね。リンクはこちらだわん:
まとめ
犬の糖尿病について書きました。
治療には、飼い主さんの積極的な参加が必須となります。愛犬が幸せな日々を1日でも長く過ごすために、日々の食事管理、インスリンコントロールをしっかりしましょう。
インスリン投与が必要になることはほとんどですが、その前に食事管理がどうなのか?ということを確認して、他の要因を排除してから治療をはじめましょう。
治療には、西洋医療以外の方法のアニマルレイキもあります。
今すぐ、できることをして、糖尿病の治療の効果アップを目指しましょう。
アニマルレイキは一部の動物病院やご家庭でも使われていますが、苦痛を和らげ、リラックスさせる効果が見られています。糖尿病などの治療中でもアニマルレイキがあれば、ストレスや苦痛を緩和し、自然治癒力を高めることができます。
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出典:獣医内科学第5版(文英堂出版)