✅ 犬を飼ったのだけど、避妊手術をしたほうが良いか迷っている
✅ 避妊手術のタイミングを知りたい
✅ 犬の避妊手術はかわいそうでしたくない
✅ 犬の避妊手術のメリットとデメリットがわかる
✅ 犬の避妊手術をいつすれば良いかわかる
✅ 犬の避妊手術の費用がわかる
✅ 犬の手術をする時に気をつけることがわかる。
✅ 犬の手術の不安が消える
愛犬の避妊手術はした方が良いの?子宮をとるなんて・・・。と不安な方も多いと思います。
この記事を読んで、正しい知識をつけ、愛犬の幸せのために選択できるように準備しましょう。
犬の避妊手術は病気予防のためにする
- 犬の避妊手術は、無駄な発情や赤ちゃんができるのを防ぐため、そして将来の病気を防ぐために行います。
これにより、犬が健康で幸せに過ごせるようになるんだわん。
犬の避妊手術にはどんなメリットがあるの?
- 犬の避妊手術をすると、まず赤ちゃんができる心配がなくなります。そして、将来かかりやすい乳腺の病気や子宮の病気を防ぐことができます。これで、犬が健康で安心して過ごせるようになるんだわん。
犬の避妊手術をしないとどうなるの?
避妊手術をしないと、病気になるリスクが高くなります。
乳腺腫瘍
犬の乳腺腫瘍は約30%が発生し、その半分が悪性です。避妊手術を早く受けるほど発生率が低くなります。
- 初回発情前:0.5%
- 1回目の発情後:8%
- 2回目の発情後:26%
偽妊娠
メス犬は発情すると、出血があります。発情後に妊娠していなくても、おちちが出ることがあります。これを偽妊娠と言います。偽妊娠では、食欲が落ちたり、神経質になったり、おもちゃを赤ちゃん代わりにして育てる行動をすることがあります。
これ、かわいそうですね。できれば一度赤ちゃんを産ませてあげたくなります。。。
子宮蓄膿症
子宮にばい菌が入って膿がたまる病気です。出産したことがない高齢のメス犬に多く見られます。子宮が腫れて炎症を起こし、ばい菌の毒素が体に回ると食欲が落ち、治療が遅れると命を落とすこともあります。
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子宮蓄膿症の手術で摘出した子宮がぱんぱんで、白いうみで中はいっぱいです。
ほんとうに、痛々しいです・・・
予防できるならした方が、とその時は思いますね。
犬の避妊手術のデメリットは?
不妊手術後の一番大きな問題は、太りやすくなることです。
これは、エストロゲンなどの性ホルモンバランスの不均衡、食欲増進や代謝の変化などが原因です。また、食事によっても太りやすくなることがあるようですので、まずはフードを適切に選ぶことが大切です。
犬の避妊手術の流れは?
卵巣子宮摘出術
卵巣と子宮を取り除く手術です。これによって、妊娠も発情もしなくなり、子宮の病気も防げます。
卵巣摘出術
卵巣だけを取り除く手術です。発情がなくなり、妊娠もしません。手術範囲が小さく、時間も短いです。でも、子宮に感染する可能性があるので、子宮卵巣摘出術の方が良いとされています。
卵巣は摘出しないと発情します!
子宮だけ取ると妊娠しないと思うかもしれませんが、卵巣を取らないと発情します。そうなると、発情して子宮の手術部分が膿んだり、膣炎や卵巣の病気が起こることがあります。また、乳腺腫瘍の予防効果もないので、子宮卵巣摘出術をおすすめします。避妊手術をする時に、獣医さんに卵巣も取ってもらうように確認しましょう。
犬の避妊手術の費用はどれくらい?
手術費用は5万円〜6万円くらいと推測されます。
それに加えて、検査、麻酔代や入院費等は別でかかり、7〜8万円くらいする可能性もあるので、いくらかかるのかを動物病院に問い合わせてみましょう。
費用はその病院によると思いますので、調べてみましょう。
費用がかかる病院とリーズナブルな病院の違い
猫の避妊手術だけやすくしている病院もあります。
ネットや電話などで料金を問い合わせてみましょう。
避妊手術とトラブル
避妊手術に関するトラブルは、麻酔のトラブル、術後の傷が膿んだなど考えられます。獣医師も、健康な猫を手術するので、失敗ができない手術なので、とても慎重になる必要があると言われます
麻酔のトラブル
麻酔が効かなかったり、麻酔から安全に醒めないリスクです。
内出血
お腹を開けた時に、切れたところから内出血、
縫合部位の内出血があることがあります。
結紮不十分や、過索引による血管の破裂など技術的なものや、血液凝固系疾患の存在が原因となります。
術後感染
手術のあと、傷から菌などが入って感染することがあります。
術後の経過観察で、しっかりみてもらいましょう。
尿失禁
子宮断端の癒着、肉芽腫京成、膀胱括約筋の働きを妨げることによって起こることがあります。
手術後、臓器への負担によって起こったり、手術に使った糸が残ることが発端になって起こることがあります。
尿管結紮
子宮体と尿管を一緒に結紮してしまうことをいいます。
断端腫、断端蓄膿症、卵巣遺残
プロジェステロン濃度が上昇しているときに起こることがあります。残存卵巣による場合と皮膚炎治療などのためのプロジェステロンの投与などが原因となります。
内因性の場合は、残存卵巣を確認し、すべて取り除く必要があります。
犬の避妊手術のタイミングは?
現在、日本で行われる避妊手術は、
昔から行われてきたのは、永久歯が生え揃う6ヶ月齢くらいと言われていますが、
「早期不妊手術」は2〜3ヶ月齢で行うケースも、あります。
早期不妊手術は、動物の肉体的・精神的な負担が軽く、手術を行う獣医師にとってもやりやすい手術のようです。
米国のアニマルシェルターでは、早期不妊の手術をほぼ100%取り入れています。幼齢動物の手術の時は、素早く行い、低体温症と低血糖症に注意する必要があるので、獣医師も気を付けることが変わります。
動物の性質からいうと、動物種が違いますが、筆者自身、昔養豚場で行っていた去勢手術は、生後1週間程度で行っていたので、早期の手術は回復力が高いことを体験しているので、この議論はよくわかります。同じく、離乳まで待った方が良いとか、早く行った方がダメージが少ないなどの意見がアメリカ型とヨーロッパ型でわかれていました。
犬の避妊手術をしたくない方へ
犬の高齢になってからの病気発症のリスクなど、正しい理解をして、決めてください。
飼い主としての責任
筆者は、動物病院で時々見かける子宮蓄膿症のわんちゃんをみると、とても残念な気持ちになるのです。愛犬の手術をするかを決めるのは飼い主さんなのです。
愛犬と飼い主さんの幸せのために、飼い主としての責任のもと、最適な決断をしましょう。
まとめ
愛犬の避妊手術には、将来起こるかもしれない乳腺腫瘍などの病気を防ぐメリットと、手術自体のリスクや肥満になりやすくなるデメリットがあります。手術の良い点と悪い点を理解して、愛犬のこれからの生活にとって何が一番大切かを考えて、不妊手術をするかどうか決めましょう。
まずは、かかりつけの獣医さんとよく話して、納得してから決めてくださいね。
今すぐ、できることをして、不妊手術後の早期回復を目指しましょう。
アニマルレイキは一部の動物病院やご家庭でも使われていますが、苦痛を和らげ、リラックスさせる効果が見られています。手術後は、トラウマになって動物病院を嫌うわんちゃんも多いのですが、アニマルレイキを体験した動物は、フレンドリーなで平和的な診療がされています。
アニマルレイキがあれば、周術期の痛みを緩和し、自然治癒力を高めることができます。
手術後の傷も、きれいに治るとご感想をいただいています。
以上、「犬の避妊手術について」の重要な情報をお伝えしました。愛犬との長い関係をより良いものにするために、適切な選択を行い、愛情を持ってケアしていくことが重要です。
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