猫の健康を守る!ワクチン接種と混合ワクチンの予防効果とは? 獣医師監修

猫の予防接種は本当に必要?メリット・デメリットと正しい選び方 獣医師監修1
こんなお悩みありませんか?

✅猫の予防接種ってどんな種類があるの?

✅猫の予防接種はいつやればいいの?

✅猫の予防接種のメリット・デメリットは?

✅猫の予防接種は打った方がいいのかな?

この記事をよむとこうなれます

✅猫の予防接種の種類がわかります

✅猫の予防接種をどんな間隔で行うのかわかります

✅飼い主さんが接種をするかどうか決められるようになります

猫ちゃんの飼い主さんで、「予防接種って本当に必要なの?」と思ったことはありませんか?特に室内飼いの猫ちゃんは、「外に出ないから病気にかかるリスクも低いのでは?」と思っていませんか?

みなこ

この記事では、猫ちゃんの予防接種のメリットとデメリットについて説明します。飼い主さんが猫ちゃんにとって一番いい選択をできるようになっていただけたらうれしいです。

目次

予防接種とは?

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予防接種は、感染症を予防するためにワクチンを注射します。感染症にかかりにくくしたり、かかっても症状が軽くすむようにします。時間が経つと抗体の量が落ちてくるので定期的に接種をする必要があります。

ワクチンにはなにが入っているの?

ワクチンの主な成分

  1. 抗原(病原体の一部)

ワクチンのおもな成分は、病気の原因になるウイルスや細菌の一部(抗原)です。これらは弱められていたり、不活化されていたりして、病気を引き起こすことはありません。

・体には『免疫』という守るシステムがあります。外から入ってきたウイルスや細菌などの『抗原』を見つけると、体はそれと戦う『抗体』という武器を作ります

ドミくん

体が敵(抗原)を覚えて、次に来たときには素早く戦えるようになる、ということだよ!すごいね。

2.防腐剤や安定剤

さっちゃん

ワクチンは長期間保存できるように防腐剤や安定剤が使われることがあります。代表的なのが「チメロサール(エチル水銀)」です。

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3.アジュバント

これもワクチンに含まれていることがある成分で、効果を強くする役割があります。猫ちゃんの体が病原体に対してしっかりと免疫を作れるようにするためのサポート役です。

福ちゃん

アジュバントが原因で猫ちゃんがアレルギー反応を引き起こすこともあるんだって。へ~。

安全性の確認

ワクチンの安全性は、たくさんの試験や研究で確認されています。特に獣医さんが使うワクチンは、長い間テストされてきました。ほとんどの猫ちゃんにとっては安全です。もちろん、副作用が出ることもありますが、それはとても少なく、重い症状になることもほとんどありません。

吉ちゃん

猫ちゃんの体質や健康状態によっては、ワクチンの成分に対して敏感に反応する子もいるから、獣医さんとよく相談して、その猫ちゃんに合ったワクチンやスケジュールを決めてね。

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猫の混合ワクチン

混合ワクチンには次のようなものがあります。

3種4種5種7種
猫ウイルス性鼻気管炎(ヘルペスウイルス)
猫カリシウイルス
猫汎白血球減少症(猫パルボウイルス)
猫白血病ウイルス
猫クラミジア感染症
猫カリシウイルスの別の型2種

※猫エイズのワクチンは混合ではなく単体です。

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3種混合ワクチン

予防できる病気

  1. 猫ウイルス性鼻気管炎(ヘルペスウイルス):風邪のような症状を引き起こすウイルス

  2. 猫カリシウイルス:呼吸器や口内に影響を与えるウイルス

  3. 猫汎白血球減少症(猫パルボウイルス):致命的な腸炎を引き起こすウイルス

特徴

ドミくん

3種混合ワクチンは、すべての猫ちゃんにおすすめされている『基本のワクチン』です。室内飼いの猫ちゃんでも打ったほうがよく、風邪みたいな症状を起こすウイルスや、命に関わるパルボウイルスを防ぐことができます。

4種混合ワクチン

予防できる病気】  

基本のワクチン+ 猫白血病ウイルス

特徴

3種混合ワクチンに、猫白血病ウイルス(FeLV)の予防が追加されたものです。

吉ちゃん

特に、外に出る猫ちゃんや他の猫と接触する機会がある場合は、4種混合ワクチンがいいんじゃないかな。猫白血病ウイルスは感染すると命にかかわることも多い病気なので、外に出る猫には必要だよ。

 5種混合ワクチン

予防できる病気

4種混合ワクチン+ 猫クラミジア感染症

特徴

福ちゃん

5種混合ワクチンは、4種混合ワクチンに猫クラミジア感染症の予防が追加されたものです。猫クラミジアは結膜炎などの目の炎症を引き起こす感染症で、多頭飼いの場合や外で他の猫と接触する可能性がある猫はやったほうがいいかもね。

7種混合ワクチン

予防できる病気

5種混合ワクチン+猫カリシウイルスの別の型2種

特徴

さっちゃん

7種混合ワクチンは、非常に広範囲な病気をカバーするワクチンです。普段は外にいることが多い猫ちゃんや、多頭飼い、もしくはブリーダーさんなどで使用されることが多いです。

どのワクチンを選んだらいいですか?

ワクチンの種類うった方がよい猫の特徴
3種混合ワクチン屋内飼育のみの猫
4種や5種混合ワクチン外に出る猫や他の猫との接触がある猫
5種以上のワクチン外に出る猫や他の猫との接触がある猫
ブリーダーさんの猫
みなこ

猫ちゃんの生活環境や健康状態に応じて、獣医さんと相談して猫ちゃんに合ったワクチンを選びましょう。

予防接種を打ったあとに注意すること

次のことに注意しましょう!

観察すること説明
安静にさせる予防接種後は、猫ちゃんを静かにさせて、激しい運動は控えるようにしましょう。
副反応に注意注射部位の腫れ、発熱、元気がない、食欲不振などが見られることがあるので、様子をよく観察しましょう。
アレルギー反応に注意呼吸が苦しそう、顔が腫れる、嘔吐や下痢などがあれば、すぐに動物病院に連れて行くようにしましょう。
注射部位のチェック注射した部分が赤くなったり、しこりができていないか確認し、異常があれば病院に相談しましょう。
水分補給を促すしっかりと水を飲ませて、体調を整えましょう。
経過観察1~2日は猫ちゃんの体調を注意深く観察し、普段と違う様子が続く場合は、獣医さんに相談するようにしましょう。
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猫の予防接種のメリットとデメリット

メリット:感染症から守るための手段デメリット:副作用やアレルギーのリスク
猫を重篤な病気から守る
猫白血病ウイルスや猫エイズウイルスなど致命的な病気から猫を守ります
軽い副作用
注射を受けた部分が腫れたり、熱が出たり、食欲がなくなることがあります
猫の長寿と健康を支える
病気を未然に防ぐことで、猫ちゃんが元気に毎日を過ごし、飼い主さんの医療費負担も減らすことができます
アレルギー反応
まれに、猫がワクチンに対してアレルギー反応を起こすことがあります
病気の拡散を防ぐ
予防接種を受けている猫は、感染しづらくなるだけでなく、他の猫への感染を防ぎます
まれにワクチン誘発性肉腫
ごく一部の猫において、ワクチン接種後に「ワクチン誘発性肉腫」と呼ばれる腫瘍が数か月から数年後に発生するリスクがあります
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副作用について

ワクチンは、病気を予防するためにとても大事ですが、たまに副作用が出ることがあります。大半は軽い症状で、すぐに治ることが多いです。

症状説明
痛がる接種部位を痛がります
注射部位が腫れる数日で治まることが多いです
疲れやすくなる1~2日でいつもの猫ちゃんに戻ります
食欲が落ちる1~2日で戻ります
アレルギー反応まれにアレルギー反応が出ることがあります。顔が腫れたり、かゆがったりします。この場合、すぐに動物病院に行ったほうがいいです。
発熱ワクチン接種後に軽い熱が出ることがあるけど、これも数日で治ります
ワクチン誘発性肉腫非常にまれなケースですが、注射した部分に腫瘍ができます。ワクチン後にその場所にしこりができた場合は、すぐに獣医さんに相談してください。
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予防接種を受けるべきか?判断基準を考えてみましょう

みなこ

予防接種を受けるかどうかは、猫のライフスタイルや年齢、健康状態によって変わってきます。以下のポイントを参考にして、予防接種の判断を行いましょう。

✅完全室内飼いか、外にも出るか室内で飼ってる猫ちゃんは、外の病気に触れることが少ないので、ワクチンの回数や種類を減らせるかもしれません。
✅猫の年齢と健康状態・子猫や若い猫は免疫力が発達していないため、予防接種をした方が良いでしょう。
・高齢の猫や持病がある猫は、予防接種が体に負担になることもあります。
✅獣医さんに相談・抗体価を測定して、下がっていた時に予防接種を打つという選択もあります。
・猫ちゃんに一番いいワクチンのタイミングを決めるには、獣医さんに相談するのが大切です。

抗体検査と自然免疫の考え方

✅毎年の予防接種に不安がある場合は、抗体検査を試してみるのもひとつの方法です。検査で猫ちゃんの体内にどれだけ免疫が残っているかを確認してから、予防接種が必要かどうか判断します。

✅猫ちゃんが元々持っている自然な免疫を信じるという考え方もあります。特に室内飼いの猫の場合、過剰なワクチン接種を避けたいと考える飼い主さんが増えています。この場合も、必ず獣医さんと相談し、猫ちゃんの健康を最優先にした決定をすることが大切です。

アニマルレイキは免疫力を高めることができます

アニマルレイキは猫ちゃんの体に手を当てエネルギーを送る手当療法です。

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リラックス効果 

アニマルレイキは、猫ちゃんがリラックスします。レイキのエネルギーはヒーリング効果があり、恐怖や不安を和らげることができます。予防接種の前後にレイキを行うと、猫ちゃんの注射に対してのストレスが軽くなります。

免疫力のサポート

アニマルレイキは、身体のバランスを整えることができます。そうすることで自然治癒力が高まると言われています。予防接種による軽い副反応(例えばだるさや微熱)もアニマルレイキによって和らぐことが期待できます。

免疫力を向上

アニマルレイキを猫ちゃんにすると、猫ちゃんの心や体のバランスが整って、免疫力が向上して、病気に強い身体になります。

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まとめ

・猫の予防接種は病原菌から猫を守るために行ないます

・いい効果も沢山ありますが、当然副作用もあります

・どのワクチンをどのような頻度で行うか、いろいろな考え方があります

・獣医さんと相談しながら飼い主さん自身が考えて、お家の猫ちゃんに一番いい方法を選んでくださいね

猫の予防接種は本当に必要?メリット・デメリットと正しい選び方 獣医師監修10
みなこ

予防接種についてはいろんなな考えがあると思います。
ワクチンの接種頻度も毎年とか3年に一度で良いとか、獣医さんによっても考えが色々あります。情報も沢山あって悩まれる方もいるでしょう。
お家の大切な子のために沢山考えて決めたことなら間違っていないと思います。この記事が悩まれている飼い主さんをそっと支えることが出来たらいいなと思っています。

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獣医師 福井利恵

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この記事の監修者

獣医師:福井利恵

日本獣医生命科学大学 1999年卒業
アニマルレイキ協会の代表理事
愛をこめてなでるだけ自然治癒力活性化メソッド「アニマルレイキ®︎」の創始者

動物と人の最高の関係を築くために、アニマルレイキワークショップを開催
多くの飼い主とそのペットたちがより豊かな生活を送る手助けをしています。

猫の病気

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この記事を書いた人

こんにちは!
林美奈子です。

私は、「主役は動物さんと飼い主さん、
みなさんをアニマルレイキで応援したいです!」
 
そんな思いで、アニマルレイキを広める活動をしています。
 
私は、愛猫の皮膚病や、新しく迎えた保護猫が
なかなか馴れないことで悩んでいました。
でもアニマルレイキと出会い、その効果に感動!
今ではその素晴らしさを伝えたいと思っています。
 
普段は訪問看護師として働いており、
患者さんとそのご家族のケアを通じて学んだことが、
動物さんと飼い主さんを支える私の原点です。
 
アニマルレイキは、動物の体だけでなく心も癒し
家族の絆を深める優しいケア方法です。
病気の治療だけでなく、
動物たちがより楽しく幸せに生きるサポートが
できるのが魅力です。
 
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